PRP療法とは
PRP(Platelet-Rich Plasma)療法は、患者さんご自身の血小板を使用した再生医療のことです。血小板には成長因子を放出することでからだの修復を促し、元に戻そうとする働きがあります。PRP療法はこの血小板の役割を利用して炎症をおさえて自然治癒力を高めることを目的とした治療で、欧米においてはさかんに行われている治療です。当院のPRP療法の対象は主に「変形性膝関節症」としておりますが、変形性膝関節症による膝の痛みには加齢による膝の軟骨のすり減りが主な原因として考えられています。PRP療法では軟骨自体は再生しませんが、軟骨の破壊を遅らせる、軟骨の組織を保護するコラーゲンなどの潤滑剤の生成を促す、痛みを緩和するなどの効果が期待でき、手術以外の新たな選択肢として近年注目されています。
PRP療法のメリット
- 手術や入院の必要なく、外来で治療可能です。
- ご自身の血液を使用するため、重篤な副作用のリスクが少ないです。
- 自己修復力を利用した治療のため、症状の自然な改善が期待できます。
- 人工関節手術を平均約5年遅らせるなど長期的な効果が期待できます。
PRP療法のデメリット
- 治療効果には個人差があります。
- 自由診療となるため、治療費の負担が大きくなります。
- PRP療法は軟骨や組織の修復を「促す」療法ですが、「再生」をする治療ではないため、重度の変形には限界があります。
- アレルギーや感染症のリスクは極めて低いですが、完全にゼロにすることはできません。
- 注射に伴う一時的な痛み、腫れが起きる可能性があります。
こんな方におすすめ
- 手術はしたくない。
- 手術する時間がない。
- ヒアルロン酸注射などをしたが、効果がいまいち。
- 変形が小さいうちにできることをしておきたい。
治療の流れ

1回目のご来院
PRP製剤を作成するための51mlの採血をさせていただきます。
※PRP治療の前には一般的な膝の診療をさせていただき、(診察、レントゲン、必要に応じてMRI) PRP治療のご希望があれば、別日に採血になります。
薬剤ができるまでには約3週間ほどかかります。

2回目のご来院
患部にPRP薬剤を注射いたします。
ベテランの整形外科医がエコー下にて行います。
費用
165,000円(税込み)
採血、注射施術料、PRPキット他材料費が含まれております
※自由診療となるため、全額自己負担となります。
治療効果


- WOMAC scores: 値が小さいほど症状が軽いことを示します。
- 変形が軽度であれば痛みの緩和が期待できます。
- 手術と比較しても、受けやすく、効果を期待できる治療法と言えます。
FAQ
Q. 変形性膝関節症以外の症状でも注射はできますか。
A. はい、可能です。詳しくは医師にお尋ねください。
Q. 治療はいつごろから始めるべきですか。
A. 症状が軽い方ほどPRP注射の成績がよいと報告されております。ひどくなる前の早期治療をお勧めいたします。
Q. 変形が大きいとPRP治療はできないのですか。
A. 変形が大きい方は手術をお勧めしております。ただ、手術をするまでの治療の選択肢の一つとしてPRP治療を行うことは可能です。
Q. ヒアルロン酸とはどう違うんですか。
A. ヒアルロン酸は軟骨の保護を目的とする潤滑油の役割をし、摩擦を減らすことで痛みを軽減します。分解されて体外に排出されると効果は失われるため、効果はあくまで一時的です。PRP治療は組織そのものの修復力を高める治療法であり、コラーゲンなどの生成そのものを促します。
Q. PRP治療と組み合わせてできる治療はありますか。
A. 痛みの出にくい身体づくりのためにも理学療法士によるリハビリテーションを合わせてお勧めしております。


